クラミジアの一種オウム病とは?

オウム病は性病で有名なクラミジア感染症の一種です。
クラミジア科細菌の1つであるオウム病を引き起こすクラミジア・シッタシを病原体とする病気で、オウムやインコなどの愛玩動物から感染するケースが多いです。
名称からは鳥独特の病気と捉えられるかも知れませんが、自然宿主は鳥類だけに限りません。
主に鳥が宿主となることが多いものの、小動物が宿主となっているケースもあります。

感染は特に、クラミジア・シッタシを含んだ排泄物の粉塵や飛沫を吸い込んだ際に起こる事が多いとされます。
また、口移しで食べ物を与えている場合や、攻撃された際に感染するケースもあります。
羽毛やホコリと言ったものも細菌で汚染されている可能性があり、この点でも注意が欠かせません。
感染が多いのはオウムとインコで、過半数以上を占めます。

クラミジア-シッタシは家畜やペットだけではなく野生界でも見られ、ハトも保菌率は高めです。
家にハトが住み着いてしまったという場合には、対策を考える必要があるでしょう。
愛玩用、野生の鳥類ともに保菌しているので、感染リスクは家の中だけに留まりません。
ペットショップで感染したり、神社や散歩コースでハトと触れ合う機会が多い場合にも、感染の危険性が考えられます。
発症している鳥類は元気がなかったり、ぐったりとしている場合もありますが、そのような症状が無くても、保菌している可能性はあります。
この為、疲れや体調不良で免疫が落ちていると感じる場合には、これらの場所には近づかないほうが良いかも知れません。

国内の発症報告は年間数十件程度と見た目的には多くはありません。
ただし、確定診断を行わないうちに完治されているケースも少なくはないようです。
オウム病を発症しながら、別の病気を疑ったり、熱などの対策を行っているうちに治ることで、この病気と断定されていない場合が多いと考えられます。
この為、実際の罹患者数は報告数よりも多いと考えて差し支えないです。

妊婦の死亡例もある恐ろしい病気オウム病

クラミジアの一種であるオウム病ですが、性病クラミジアとは違った症状が現れます。
インフルエンザのような症状が現れ、高熱や咳が見られます。
関節炎や筋肉痛が見られるのも、インフルエンザに似ています。

呼吸器系への感染が軽度の場合には咳や喉の痛み程度ですが、重い場合には血痰がでたり肺炎になったりと、激しい症状も現れるので注意が必要です。
更に酷くなりますと、呼吸困難を起こしてチアノーゼが現れたり、意識障害が起こったり、血液に乗って前身に蔓延してしまった結果、髄膜炎や多臓器不全に繋がるケースもあります。
また、肺炎ではなく、敗血症を引き起こす経過を取るタイプも有り、こちらの方も重症化すると危険です。
いずれの場合にも適切な処置が欠かせず、最終的には致死的な状態に陥ることも有る、恐ろしい病気と言えます。

国内でも重症化するケースは度々見受けられますが、近年では妊婦の死亡例もあります。
高度に発達した医療機関による治療が受けられる現在の日本でも、死亡してしまう危険性がある病気と言えます。
妊婦では流産の危険性も指摘されており、一層の注意が欠かせないでしょう。
お子さんを宿しながら呼吸困難に陥ったり、細菌が全身に回ってしまうというのは、絶対に避けたい事態です。
予防に関しては、予防接種やワクチンと言った方法はありません。

排泄物や羽毛を吸い込んだりしないよう、マスクをつけたりと言った点に自分で気を付ける必要があります。
勿論、口移しで餌を与えたり、濃密に接触することも気をつけるべきです。
治療は早めの受診が欠かせません。
放置すると合併症を引き起こしたり、重症化リスクも高まります。
鳥類を飼育している場合やハトなどとの接触が多い場合には、受診の際、医師に伝えたほうが良いです。