クラミジアが原因で起きる男性の病気とは?

男性の性器クラミジア感染症は、性行為などによって尿道内に菌が感染すると菌が72時間前後に1回のペースで増殖を繰り返し尿道炎を発症してしますが、菌の増殖スピードが非常に遅いので急な発熱や激痛を伴う炎症などの自覚症状がほとんど無く放置されてしまい悪化するケースが多く、不妊症の原因となる精管炎による閉塞性無精子症や精巣上体炎による非閉塞性無精子症に加え、慢性の前立腺炎などの病気も併発してしまうケースも多くあります。

男性の性器クラミジア感染症は、尿道炎が悪化すると排尿時の痛みや乳白色の膿、痒みなどの自覚症状が発症しますが、更に適切な処置を怠ると尿道で増殖した菌が射精管や精嚢を経て精管まで感染域を拡大し精管炎を発症するリスクが高くなります。
精管炎は、精巣上体炎や前立腺炎、精嚢炎などを併発するケースが多く、精管周辺器官の放散痛や悪寒、発熱、嘔吐などの症状を発症すると共に炎症により精管が癒着する事で閉塞し精子が射精されない閉塞性無精子症を発症してしまいます。

男性の性器クラミジア感染症は、増殖した菌が約40cmの長さの精管の奥に位置する精巣まで感染域を拡大するケースも多く、副睾丸炎とも呼ばれる精巣上体炎を発症してしまいます。
精巣上体は、精子と精管の間の器官であり、クラミジア菌により発症してしまった精巣上体炎を放置し悪化させると菌が更に奥の精巣にまで感染してしまい、精子を生産する精細胞まで死滅させてしまいます。精巣上体炎は、通常片方の副睾丸に発症しますが、両方の副睾丸に発症すると精巣機能が著しく低下し非閉塞性無精子症となってしまいます。

男性の性器クラミジア感染症では、尿道で増殖した菌が精液の1部の前立腺液を生産する膀胱直下の前立腺にも感染する慢性前立腺炎を発症しますが、自覚症状が少ない病気なので放置され悪化させてしまうケースが多く、下腹部や会陰部から肛門にかけての鈍痛、排尿障害などの症状に悩まされます。

クラミジアが原因で起きる女性の病気とは?

女性の性器クラミジア感染症は、男性に比べて自覚症状が非常に少ないので放置し悪化するケースが多く、不妊症の原因となる卵管炎や卵巣炎、卵管留水腫、卵管留膿腫などを併発する子宮付属器炎に加え、子宮付属器炎の悪化により骨盤内腔を覆う腹膜に感染域が拡大してしまう骨盤腹膜炎を発症するケースもあります。

女性の性器クラミジア感染症は、性行為などにより膣内に侵入したクラミジア菌が子宮頸管粘膜で潜伏期間を経て子宮頸管炎を発症します。
しかし、女性の性器クラミジア感染症の場合、子宮頚管炎やクラミジア菌が子宮に感染域を拡大した子宮内膜炎の発症に気付かない女性が多く、子宮から卵管や卵管采を経て卵巣にクラミジア菌が到達し不妊症の原因となる卵管炎や卵巣炎などの子宮付属器炎を発症してしまいます。

女性の卵管は、内径1mm程度の非常に細い器官とされ、臓器の中でも炎症を引き起こし易い器官である事からクラミジア菌に起因する炎症も発症し易く、卵管は約10cmと短い為に炎症が卵巣に及び卵巣炎を併発するケースが多くあります。
卵管炎は、炎症が重症化すると卵管内で癒着が引き起こされます。
卵管内の癒着は、卵管狭窄や卵管閉塞が引き起こし、特に卵管閉塞は卵管留水腫や卵管膿腫などを誘発し不妊症や子宮外妊娠のリスクを更に高めてしまいます。

女性の卵巣は、卵管に比べて炎症が発症し難い器官ですが、卵管で炎症が発症する事により卵巣炎を併発します。
卵巣炎は、高熱や強い下腹部の痛みなどの自覚症状があるので多くの女性が専門の医療機関で治療を受けますが、更に悪化すると卵管を経て骨盤内に侵入します。
骨盤内に侵入したクラミジア菌は、炎症を引き起こすと共に腹膜と他の臓器を癒着させ、特に腹膜と卵管の癒着は不妊症のリスクを高めてしまいます。